今月5日に、アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏が永眠しました。
多くのアップルファンが死を悔やんだ。
職業柄、私もアップルユーザーですが、熱狂的なファンではありません。
でも、思い切ったPCのデザインや、偏屈にも思える程の徹底したこだわりは、
個人的にはとても好きです。
ジョブズの有名な話では「点と点のつながり」があります。
大学を中退したジョブズ氏は、
その自由な時間を、興味をもった事に使う。
その時のめり込んだものが、
「カリグラフィー」。
後の「マッキントッシュ」を
開発する際にこのカリグラフィーに
凝った成果が思いがけない形で取り込まれる。
そのことをジョブズ氏は
「点と点をつなぐ」と表し、
こんな言葉を残した。
「今やっていることが、どこかに繋がると信じてください」
「何かを信じてください。
あなたの根性、運命、業、なんでも構いません。
その点がどこかに繋がると信じていれば
他人と違う道を歩いていても
自信をもって歩き通せるからです。」
その言葉は、少し自信のない私を前向きにしてくれたのでした。
それでもうまくいかない時は、自信をなくしてしまいます。
この間のこと。
ポスターのお仕事で、
なかなか思うようなデザインができず、
いっちょ前に
「スランプやわぁ〜」
と嘆いていた所、
そこを通りがかった
前社長(相談役)に
聞かれてしまう。
「ちょっと、かなきさん」
前社長:
「いつも努力して
勉強していれば
スランプなんてものには
ならへんはずや。
かなきさんが
最近頑張った事は何や?」
私:
「ええと…」
何か頑張った事…
ひたすら仕事をこなした事しか思いつかへん…。
そういえば私…
入社して
1、2年目の時までは
寝ても覚めてもデザインの本や
参考書を読んだり
美術館や映画館に足を運んで
感覚を養っていた。
今は…
忙しさにかまけて、何もしてないな…
慣れてくると、
「これぐらいの仕事ならできるやろ」と思って努力しいひんから新しい発想が生まれない。
せやから「スランプ」になる…。
そうか。私何も頑張ってへんかったんや…。
そして、追い打ちをかける出来事が。
今回はパンフレットに使う
1〜2頁分くらいの
ちょっとした漫画のお仕事。
ストーリーを作って
ラフを先方さんに見せたら
OKが出たので
全てに色をつけ終えた。
営業さん:
「ごめんかなきちゃん
こっからここまで、
ストーリー内容
変わるから♡」
…全部やん!!
そして全てイチからやり直し。
夜の何時かまで頑張ってみたけど
頭がまわらんくなってきて
「…もーあかん…」
力つきて倒れ込む私。
それを見ていた先程の営業さんが、悪いと思ったのか
営業さん:
「まだ元気あったら
そこのラーメン 屋
連れてったろか〜
おごったるで」
私
「めちゃ元気ですっ
」
←立ち直る。
営業さんも
お客さんや上司、制作にまで気ぃ使わなあかんし大変や。
楽な仕事ってないんやな。
そんな時に思い出す、
ジョブズ氏のもう一つの有名なことば
「あなたの時間は限られている。
だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない」
私はちゃんと、意味のある時間を過ごせてるんかなぁ?
今やっている何かが、いつかどこかにつながると信じて。
これ読んだ人は、今頑張っている事があったら続けてみてください(^^